所属部署、担当業務などを教えてください。
債券本部の円金利トレーディング部長として日本国債(JGB)、円金利スワップ、および通貨スワップのトレーディングを管轄しています。日本国の円滑な国債発行の一員を担うだけでなく、国内外の金融・事業法人の資金調達・運用を円金利の観点からサポートしています。世界中で起きている事象に対する生きた知識が不可欠であり、知的好奇心が満たされる業務です。
バンク・オブ・アメリカで働きたいと思った理由は何ですか?
日系証券に新卒で入社後、欧州系を経て当社に入社しました。それぞれの国・地域に根差した企業ならではの強みはありますが、バンク・オブ・アメリカは、世界最大の経済規模を誇り基軸通貨の発行国であるアメリカに基盤を持つこと、投資銀行でなく商業銀行が母体であり圧倒的な安定性があること、を背景に、顧客の投資効率の向上に資するサービスをより長い時間軸で提供できると考えています。円金利が低金利時代を抜け出し世界中から注目を浴びる中、当社の顧客基盤を活用することによりどこまでスケールを拡大できるか挑戦したく、入社を決意しました。
一日の業務・仕事内容を簡単に説明してください。
円金利のコアなトレード時間は8時45分から15時までですが、その前後の時間に情報を収集し、起こり得る様々なシナリオを事前に考えることができているかが重要です。日本時間の深夜にも欧米を中心に相場が動いているため、必要なときには起きることもあります。朝会が始まる8時までに欧米のマーケットを把握し、それが円金利にどういった影響を及ぼすのかを分析します。日本時間中はトレーディングに集中し、15時以降は社内外への情報発信や、営業と顧客を訪問することに時間を使います。一見、トレーダーは画面に張り付いていることが仕事だと思うかもしれませんが、我々は顧客に流動性を提供すること、取引を仲介することが生業であり、トレーダーも顧客のニーズを把握することが大切です。特にプレーンな金利商品を取り扱うトレーダーは意外にも、対人スキルが求められる業務です。
今の部署で一番大切なスキルは何ですか?
「自分を律する」というスキルです。相場に運は付きものです。必勝法はありません。期待値をいかに上げるか=勝率の高い勝負を愚直に続けられるか、が最終的な損益を決定すると考えています。相場の分析はもちろん、顧客のニーズをトレーダー自ら把握することも勝率を上げる1つの手段です。感情に左右され、自分で定めたルールを曲げたい気持ちに駆られるときでも、冷静さを忘れず、心を強く保つ必要が他の職種より求められると思います。
当社に対する印象を教えてください。
中途入社の身として、社内はとても落ち着いた雰囲気であり洗練された社員が多いと感じます。在籍期間が長い方が多いことも特徴です。バンク・オブ・アメリカは世界を代表する企業の1つであり、社員一人ひとりがその自覚を持って業務に取り組む結果、幅広いサービスが提供できると実感しています。
就職活動を行っている学生に対して、アドバイスできることはありますか?
本心から自分の言葉で話をすることが大切だと思います。取り繕った内容は熱量が伴わないものです。なぜその仕事に就きたいのか、5回は深掘りして自分に問うてみて下さい。自ずと自身に適した仕事が見つかると思います。ただ、就職活動で希望する企業・職種に就けなかったとしても人生が終わるわけではありません。長い人生の一幕と捉え、肩の力を抜いて取り組むこともよいと思います(と自身にも常に言い聞かせています)。