先輩たちの声

鈴木 フレドリック明義

金融市場部門(債券本部) Global Markets(FICC)

マネージングディレクター

2006年入社

所属部署、担当業務などを教えてください。

債券部のストラクチャードデリバティブトレーディングを担当しています。仕組み債の発行とリスク管理、円と豪ドルのスワップションのトレーディングが主要な業務です。さまざまな種類のデリバティブを含んだブックを管理し、セールス、ストラクチャリング、クオンツ、テクノロジーおよび他のトレーディングデスクと力を合わせて、幅広い金融機関を対象にサービスを提供しています。

 

バンク・オブ・アメリカで働きたいと思った理由は何ですか?

グローバルな金融機関で早い段階で責任のある仕事をこなすチャンスを掴み取りたい、というのはもちろんありました。金利モデルを駆使してトレーディングをしてみたいという思いもありました。ただ、インタビューを重ねるにつれ、最終的にはインタビューして下さった方に憧れたのが決め手でした。 私はボストンキャリアフォーラムでの採用でしたが、どの会社も独特な雰囲気があり、バンク・オブ・アメリカのインタビューとディナーを終えた際、お話いただいた方がとても印象に残り、一緒に働きたいという強く思ったのをよく覚えています。 今から思えば、下調べをしてやりたい仕事の種類を最初からある程度分かっていたからこそ、最終的に直感で判断ができたのだと思います。

 

今の部署で一番大切なスキルは何ですか?

「意識力」はどの仕事も大事だと思いますが、デリバティブトレーディングでは特に大事だと思います。 「日本で金利がマイナスになるのはありえない」という固定概念を日銀が2016年1月に覆したように、相場は変化に富んでいるため(あるいは今のようにイールドカーブコントロールにより、変化が想像以上にないときもあるため)何が起こりえるのか、この環境でどのように顧客のニーズをみたせるのか、認識が間違っていることや見逃していることが無いか、を常に見直す必要があります。しっかりと意識することは的確な判断にもつながります。さらに、相場観を持つことだけでなく、相場を表すモデルに対しても目を凝らす必要があります。

 

当社に対する印象を教えてください

当社のCEOブライアン・モイニハンは、Responsible growthを強調しています。社員としてもよく聞く言葉であり、当社のカルチャーにそのまま反映されていると思います。これはつまり、その場限りの高収入を追い求めるのではなく、持続的に成長し確かな成果を出し続けようということです。お客様のさまざまなニーズをいち早く把握し、当社が誇るGlobal franchiseを活用するということももちろんですが、コミュニティーをよくしたり、社員を育成するという点も強調されています。働きやすい、ダイバーシティに積極的に取り組む、しっかりと意見を言うことができて正当に評価される、トレーニングが充実している、グローバルにつながりを構築できる、一層責任あるチャレンジが与えられる、そんな環境を70年前日本に拠点をおいてから、築きあげてきた実績がバンク・オブ・アメリカにはあります。

また、Responsible growthの中には、各社員がリスク管理を徹底し、長期的な視野を持ちながら決断したり、システムを強化するという要素もあります。

 

仕事以外での趣味は何ですか?

登山と文学が好きです。登山は特に、壮大な景色に圧倒されたり、達成感もあるのですが、普段の生活を新しい目で見るようになるところが好きです。とはいっても週末は妻と子と楽しく過ごすのがほとんどなので年2~3回登る程度にしています。

 

就職活動を行っている学生に対して、アドバイスできることはありますか?

就職先を「専門知識を得る場、この業界のプロになる場」とだけ考えず、社会人として育つ場としても見てほしいです。専門知識は言うまでもなく大事ですが、私はテキストで学べない経験を、むしろより大切にしています。特にマネージャーなどの地位にいる方は決断力に長けているため近くにいるだけで学べることがたくさんあります。また、マネージャーのみならず、誰もが仕事に取り組む上で個性や独自のスタイルを発揮しており、とても刺激を受けます。学生の頃は、勉強すれば合格するというはっきりとした道筋がありますが、仕事というのは不確実性と常に向き合うため、毎日の経験が積み重なることで、謙虚な姿勢、確かな自信、揺るがない精神へとつながるのだと思います。そのためどのような方と働くかは今後のキャリアを考えるにおいても重要で、インタビューをうける際意識する点だと思います。